今回はEPS断熱材の魅力についてご紹介いたします。

EPS（イー・ピー・エス）は「Expanded Polystyrene」の略で、日本語では「発泡ポリスチレン」と呼ばれています。聞き慣れない名前かもしれませんが、荷物を守る緩衝材や、食品トレイ、保冷ボックスなど、私たちの身近で活躍している万能素材です。

このEPSを住宅用に加工したものが「EPS断熱材」です。一般的な発泡スチロールよりも密度が高く、長い年月でも安定した性能を発揮します。しかもリサイクルされた発泡スチロールから作られるため、環境にもやさしい建材です。

出典：発泡スチロール協会発行「EPS断熱建材ガイドブック」より

さらにEPS断熱材はとても軽く、現場での加工も簡単。建物に余計な負担をかけないうえに耐久性も高く、壁や床など普段は目に見えない部分に施工され、家の断熱性能をぐっと高めてくれます。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせて、冷暖房の効率も上がりますから、光熱費の節約になることは、家計にもうれしいポイントですね。

また、断熱性能を高めるリフォームは、国や東京都の助成金制度の対象になることもあり需要が高まっています。

環境への配慮、省エネ効果、施工のしやすさ、そして耐久性。すべてを兼ね備えたEPS断熱材は、これからの住まいづくりに欠かせない存在といえるでしょう。