03-3531-6311 お問い合わせ
専務ブログ

金沢市ひがし茶屋街を散策2026.02.07

昨年11月の金沢旅行で「ひがし茶屋街」を散策しました。
この地域は、石畳や風情のある町家が立ち並ぶ観光地です。重要伝統的建造物群保存地区に指定され、明治初期の建物が今も多く残っています。南北約130m、東西約180mのエリアに140棟もの茶屋が並び、その約3分の2が伝統的建造物だそうです。

茶屋街とは、江戸時代から大人の社交場として栄えた歓楽街のこと。それまで城下に点在していた茶屋を、1820年にこの地域へ移転し、加賀藩公認の「ひがし茶屋街」が誕生したといいます。

特に印象的だったのが、道路脇にある雨水排水溝のグレーチングでした。仕事柄、建築の細部にどうしても目が行ってしまいます(笑)。一般的な物とは異なり、中央に金沢市の市章が施されるなど、デザイン性の高さに驚きました。

その周囲は、まるで料亭の土間のような上品な仕上がり。これは左官職人による「洗い出し」という伝統工法です。セメントやモルタルに砂利を混ぜ、固まる前に表面を洗い流して石の表情を出す技術で、玄関アプローチにもよく使われています。

こうした細部まで丁寧に作り込まれた外構が、街全体のノスタルジックな雰囲気を支えているのだと思うと感慨深いものがあり、とても学びが多かった場所でした。