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江戸城の田安門、半蔵門、虎ノ門2025.09.26

今回は、江戸城の「田安門」「半蔵門」「虎ノ門」という三つの門の名前に込められた由来をご紹介します。

江戸城の北側に位置する「田安門」は、1961年に国の重要文化財に指定されています。

江戸時代には、江戸城北の丸から牛込門を通過し上州へ向かう道の起点だったとか。この土地が田安台と呼ばれ、当時、田安神社(現在の築土神社)があったことに由来しているそうです。

「半蔵門」は、徳川家康に仕えた忍者、服部半蔵が守った門として知られています。甲州街道に通じるこの門は、万が一の際の脱出路としても使われたそうで、防災や動線設計の視点から見ても興味深いつくりです。

現在、大型のオフィスビルや公官庁のビルが並ぶ場所「虎ノ門」の由来は諸説ありますが、江戸城外堀に設けられていた「虎之御門」があった場所だと言われています。「虎」は、陰陽道における西の守護神「白虎」に由来するそうです。

歴史ある地名にはそれぞれに物語があります。その背景を知った後、それまで何気なく通り過ぎていた景色が感慨深いものになる…これも街歩きの魅力の一つでしょう。